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この頃は、文章を論理的にそつなく書いている人が増えてきましたよね。
また「結論 → 理由 → 結論」のフォーマットを使えば、確かにとても読みやすい無難な記事が書けます。
しかし、そんなテンプレートばかりじゃ、こころにグサリと刺さりませんよね。
もともとは上記のテンプレートは論文用なので、何かを簡単に伝えるには合っていますが、文章にどっぷり浸かって読者をハラハラ・ドキドキさせるには少し遊びがなさ過ぎますね。
あなたの見かた考え方を伝えて【あなたのイメージ】を大きく残してあげるためには、このテンプレとは違ったトゲトゲが必要です。
トゲトゲというのは、トゲトゲの事です?ノコギリみたいな、トゲトゲとした文章ですね!
今回は、文章にちょっとしたトゲトゲを加えて『ハート(記憶)に残る文章の書き方』を実例付きでご紹介しましょう!
ハート(記憶)に残る文章とは?
あなたのハートに、グサリと刺さる文章とは何でしょうか?
結論から言うと『ストーリー(物語)形式』が最も印象に残る文章の書き方です。
専門用語ではストーリーテリングと呼ばれています。私はこれにギザギザを加えた文章が、最も印象に残ると確信しています。
実例無しだと説明がチョツト難しいので、さっそく「僕が副業を始めた理由」というテーマで、
- ハートに刺さらないダメな文章
- ハートに刺さる良い文章
それぞれ例を紹介します。
✗ ハートに刺さらないダメな文章
ぼくが副業を始めたのは、終身雇用が望めなくなり、収入が会社の給与だけではヤバいと思い始めたからです。
いまはこれまでと違って終身雇用はとっくに崩壊していますし、年金も払われるかどうかはなはだ疑問です。なので、副業で収入源を少しでも増やしてリスク回避をしておいた方が絶対に良いと思い、副業をはじめました。
解説:シンプルで読みやすいし、理由も理解できるけど、ハートをつかむ程ではない。それに理由がどこかよそよそしい、客観的過ぎてハートを揺さぶることもない。
さらに言うと、1行目の終身雇用が・・・というあたりで、「あー、たぶんこういうことね」と読者にほぼ回答しているのでおどろき感がなく、ハートに響かなない。
次の日には思いだすこともないだろう。
○ ハートに刺さる良い文章
ぼくが副業を始めたのは、お休みの朝、テレビを見ていたらの婚活で紹介された若い女性の何気ない一言がグサリと頭に残りました。
「年収300万以下の男との結婚なんてありえなーい。だって、どうやって子供を育てて!マイホームがもてるの?って」
その言葉に、頭をハンマーで殴られたような衝撃を受けました。
いや、ぼく、年収300万少しだけ超えてるくらいのサラリーなんだけど…
いま付き合ってる彼女にそろそろプロポーズしたいと思ってるんだけど…
もしかしてダメなの?
そう思い彼女に「いまの稼ぎだと結婚は難しい?」と聞いた所「私もがんばって働くから心配しないで」とにっこりして返されました。
でも、すぐに「何、ぼ~としてんじゃね~よ!」と自分自身が情けなくなったのです。
ここで「俺がちゃんと稼ぐから、お前は専業主婦でいいぞ」と言えるくらいの男になりたかった!
29年間生きて、この時ほどなんて情けないな俺と思った事はありません。
そんなわだかまりを抱えてからは「副業」というキーワードで検索したり、YouTubeでビジネス系を見たり、と何かやろうと調べました。
そして、ブログ関係(ライター、プログラミングetc)が目についたのです。
解説:一文目の「 お休みの朝、テレビを見ていたら ~」ということで「続きはどうなるんだ~」と読者の興味関心をくすぐっている。
そこからストーリーが始まる。ストーリーは最も人が大好きな手法なのだ。
「 何、ぼ~としてんじゃね~よ! 」から、はっちゃけた口調になり、読者の心を鷲掴みする。
同時に、ですます調のお硬い文章から、急に馴れ馴れしい口調で文章にアップダウンをつけましょう。
このテクは物語形式では特に有効な手段なので、ぜひ覚えておくようにしましょう!
特に「 自分自身が情けなくなった 」とは、男なら誰もが賛同するだろう。アピール力のある裏付けに完成している。
アクションへのヒントが十分に届いた所で、ようやく本題である「副業」に戻る。
今までガッツリ読んだ読者なら、この先もライターの心の中やこの先の行動が気になってしょうがなくて、ブログを読み終わるしTwitterもフォローすることでしょう。
ギザった文章+ハートを揺さぶるストーリーを書け
どうでしたか? ダメな例はあっさりしていますし、人工的な点もありませんが、いい感じ過ぎて先が読めちゃってますね。
一方、良い例はずいぶんギザっています。昭和のりりしい田舎くさい価値観が文章から見えるし、下手したら「コイツねぇ自分に酔ってない?」と感じられませんかね。ここがギザりです。
ただ、ギザってて笑われる恐れがあるという事は、そのくらい好いてくれる人も見つかる事の裏付けです。
「99人に好かれなくても1人が大ファンになっていればいい。一番良くダメなのは、かも無く不可もなくの文章です」
そして、もう1つ大切な点として、読者のハートを揺さぶる事が大切です。
それには「なぜボクは、この勝負に出るのか?」をキッチリとイメージして書かないとダメなのです。
ミステリー小説で犯人の動機が気になってしょうがないように、行動に行きつく動機というのは、最も読者が関心がある点です。
あっさり結論だけどんどん書いた方が文字数は少なくていいですが、それではハートを揺さぶるには適しません。
だが、長そうな物語調になると、読者が読むハードルはアップしますが、じょうずに読ませる文章を書ければマジ印象が消えません。ギザっていたら、なおさら記憶から消えない。
で、この物語調の文章はTwitterでも連ツイなりメモ帳スクショ貼り付けでできちゃいますが、ストレートに長文に適したブログに書いて、固定ツイートなりプロフィールにリンク貼っておくとうまくいくと思います。
すると、Twitterであなたに関心をそそられた人があなたの渾身のギザった物語を読んで、ハートを揺さぶられファンになってくれる可能性があります。
ストーリー形式ばかりでも、もちろんダメ
物語形式が一番流行っているんだな?よし、では『ブログ開設のコツ』の記事も物語形式で書くぞ!
みたいに、何でもかんでも物語にするのは良くないですね!
『○○する方法』といった How To 記事は、情報がメインですから、結論+理由のひな形を使うことをおすすめします。
結論:ハートに火を付けるストーリーを書け
内容をふつうに書くだけでは、情報だけ盗まれて、あなた個人のイメージはハートに残りません。
しかし、物語を書けば読者はハートを揺さぶられ、あなたに好意を持つでしょうかし、嫌になるかも・。やっぱり感情を動かされるのでハートに残ります。
物語は最もリスキー・ハイリターンな文章スタイルですが、物語なくして個人ブランドは成長しませんので、ぜひ物語描写をレベルアップして、あなただけの経験をギザった文章に取り組んでいきましょう!